検閲前夜のひらログ

おひまつぶしになれば、さいわいです。

みんなちがって

「成績優秀で、アルバイトにも趣味にも打ち込んで、時間を有効に使っていたんですね」と言われて、「身に余るおことばです。私はほんとうに暇でして、やれるだけのことしかやらない姿勢を貫いて、それなりの成果を上げてきたにすぎません。時間の無駄遣いを…

アンダーザブリッジ

川べりの斜面に腰かけて、さっき買った納豆巻きを食べ終えたところで、これを書いている。日射しが首筋を灼くのと、蟻が膝までのぼってくるのには困ったが、清潔な内装や慇懃な挨拶から離れるのに、ここはうってつけだ。草木と土のにおいでいっぱいになりた…

私はやせたかった

やせていることはすなわち美しいとまったく思わなくなってから私は勝手にやせはじめた。両者のあいだにはなんの相関もないが、人生だなあ、とひとり納得している。傘を忘れると雨が降る、だれにも会わない日は前髪がじょうずに巻ける、そういう種類の味わい…

これからのおっぱいの話をしよう

おっぱいは、お好きですか。「おっきいおっぱいが好き」。よいですね、すてきです。「ちっちゃいおっぱいが好き」。ええ、わかりますよ。「ちっちゃいおっぱいを恥じらう子が好き」。そこ、いま、なんとおっしゃいました? もうけっこう、お引き取りください…

白い百合

白い百合が好きだ。これはなにかの隠喩ではない。ここで私は「白い」「百合」からあらゆる表象だの文化的意味づけだのをはぎとり、ユリ科ユリ属植物の話をしたい。「ガールズラブ」や漱石の夢十夜を知るよりずっと前から、私は白い百合が好きだ。 まめな祖母…