検閲前夜のひらログ

おひまつぶしになれば、さいわいです。

アンダーザブリッジ

 川べりの斜面に腰かけて、さっき買った納豆巻きを食べ終えたところで、これを書いている。日射しが首筋を灼くのと、蟻が膝までのぼってくるのには困ったが、清潔な内装や慇懃な挨拶から離れるのに、ここはうってつけだ。草木と土のにおいでいっぱいになりたい。

 続く就職活動に少し疲れている。食事は待ち遠しいし、寝つきも悪くない。失敗続きというわけでもない。周囲の人は理解があり、とてもあたたかい。人格を否定されたと思ったことはない。それでも、乗り換えに次ぐ乗り換え、汚してはならない服と靴、自身の美点をなんとかひねり出して語る真似、しくじりを反芻する帰り道、宣告をひたすら待ち侘びる時間、それらと無縁の生活に戻りたいと思わずにはいられない。

 内々定(すでに辞退を決めたが)をひとついただくまでに、落ちるという経験をしなかった。うまくいっていても、これからいつどこでつまずくのか、とずっと恐ろしかった。内々定をいただいたのと同じ日に、別の会社にて、一次面接であっさり不合格となった。それで気が楽になることもなかった。どうなっても、終わりが来るまでこわがりつづけるのが私だ。治らぬものはしかたなし、弱いまま生きてゆく。風がきもちよい。